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 「拈華微笑」余韻に浸りたい本         平成24年 1月

 読み終えて、なんとも心静かに沸々と優しい余韻の残る読書感でございました。 (いつもの、私なら「読書感でした」となるところですが、「ございました」と言いたくなる余韻です。)私も夜空を見上げ月を仰いで一献はできませんが・・・。

 日々の感謝、祈り、忘れたくない思いに触れました。 シビアな世情のお話や、日々日常の様子。さりげない言葉ですが、気持ちに来るもの、また、なんと活動的に過ごされている事と脱帽です。 『おむすびの祈り』のお話では『人は受け入れてもらえ、話を聞いてもらい、ていねいで心のこもった食事をきちんととると苦しみから抜け出す事ができるのです。』と書かれていましたね。苦しみから抜け出せる真理がここにあるとは、「ていねいに」「きちんと」という言葉は、はなはだ耳にいたい言葉ですが、それが愛情を持つという事なんでしょうね。そういう食事作りを日々心がけねばとハッとしたり反省したりです。

 興味を引くタイトルはタイトル自体も詩のようであり、簡潔で読みやすい構成なのに読み終わると余韻が残ります。本文には、大人のおとぎ話や寓話のようなくだりもあり愉しく読めました。エッセイとして書かれたものですが、美しい言葉や文章の流れから、詩集いえ、音楽を感じる。そんな感想を持ちました。でも、後から考えてみると、これは本という形状はとられているけれど、文章で表された舞踊だったのかもしれないとも思いました。

 月が空からのぞく頃、ゆったりと心を解きほぐすように、少しづつ少しづつと読み急がずに余韻に浸りたい本ですね。一気に読んでしまうには惜しい本でした。


上 山 薫


   
         


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