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 老いる力を持つことの雑感    平成23年 7月

 作家の曽野綾子氏の講演を拝聴しました。今年80歳になられる氏の舌鋒は威厳さえ 感じ、昔の老人には、老いる才覚があったという言葉に衝撃をうけて、氏の「老いの才覚」という本も読みました。
 老人はどうして才覚を失ってしまったのか、氏が接してきた途上国と違い、基本的な 苦悩がなくなったからだと書いています。では、どのような年寄りになるべきか。自立を可能にするものは、自律の精神で、自分をどうやったら生かしていけるかを考え、その人なりのできることをやることだと、そして、さまざまなものを失っていく晩年こそ、自分の得ているもので幸福を創り出す才覚が必要だとの言葉に納得しました。

 さて、私のことをお話させていただきます。かつては家族の生活空間であったところに、多目的スペース「さする庵」をつくりました。早いもので5年の歳月が流れました。 いろいろな方々との出会いがあり、催し物を企画したりで、ほっこりとした充実の時間を共有してこられたことに感謝しています。
 最近、さする庵で開催したのは、「哲学カフェ」。テーマは「おひとり様の自由と不自由」です。「哲学カフェ」というのは、テーマにそって、参加者が話して聞いて考えるという場です。年齢的に幅広い方々においでいただき、あっちへいったり、こっちへいったりしながら、やりとりが進み、おひとり様の人や社会とのつながり、孤独と孤立、無縁社会などいろいろの論点がだされ、白熱した2時間でした。他者の話を聴くこと、自分の考えを口にだすことによって、頭の中が整理されていきます。そして、これからもますます高齢者のおひとり様が、増えていくことに考えが及びました。同居のご家族だけとしか繋がらない高齢者よりも、おひとり様ゆえに、繋がりを求めていく努力そのことが、その人の生涯を豊かで自立できる晩年になるのではないかという前向きな思いにたどりつくことができました。 
「大阪高齢協」での助けあえる仲間づくりの大切さをひしひしと感じました。

          秋 田 佳 津

   
         


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