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 「拈華微笑」感想                      平成27年 10月 12日

 「拈華微笑」拝読いたしました。

 本書は、著者のブログ記事をまとめられたものとのことですが、著者の移り行く季節の日々を追いながら、悲喜こもごもの日々に、そして、ひとつひとつの瞬間の中にこそ、人生の宝物が散らばっているのだ、ということを思いました。ひとつひとつの体験を見つめ丁寧に生きることこそが、自分の人生自体を宝物として受け取る最も相応しい方法なのでしょうね。いつも、一輪の花に微笑み返せる自分でありたいと思いました。

 そして、本書の魅力は、著者の日々が、他者と共に生きることを常に照射していることだと思います。本書の最初から最後まで、著者の他者への真摯な愛に満ちた眼差しを感じることが出来ます。

 著者の目を通して映し出された出来事と、その背後に浮かび上がる世界の美、激しさと静寂、孤独と共同を感じるうちに、いつしか読者も自分自身の内奥への旅に誘われます。月、花、お能などの世界で、美を捉えた一瞬の、時空の拡がる感覚が印象的です。

 

服部 佐和子


   
         


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